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2009/01/06 Tue 20:44
ごまめの歯ぎしり 09年1月6日号
ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
衆議院外務委員長河野太郎の国会日記
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官邸が動いた。
IRENA(国際再生エネルギー機構)への日本のオブザーバー参
加が決まった。
麻生総理の訪米に同行し、オバマ政権移行チームのオルブライト元
国務長官と会談した松本純官房副長官のもとに、ホットラインでア
メリカのIRENAへのオブザーバー参加と場合によっては正式加
盟というオバマ新政権の意向が伝えられ、IRENAは反原発組織
だと叫ぶ経済産業省を官邸がなぎ倒して1月26日の設立総会への
オブザーバー参加が決まった。
麻生政権の新産業育成の構想にもIRENAへの正式加盟は必要に
なってくるだろう。
ガザの問題で、外務委員会がなにか行動を起こさなければならない
のではないかと、情報を収集する。
日本では、年末、年始でなかなか報道も少なかったが、大きな問題
になりつつある。
約半年間続いたガザでの停戦合意が昨年十二月十九日に期限切れと
なった。
ハマスはその前日十八日の時点で、停戦合意は延長しない旨、宣言
していた。
イスラエルはハマスに対し圧力を加える目的で、ガザの国境を停戦
合意中の十二月十一日前後に閉鎖している。それ以前にも、パレス
チナ向けの食料や油、医薬品などが国境を越えにくくなっており、
イスラエルの通貨のパレスチナ領への持ち込みも制限され始めてい
た。
イスラエルは、停戦合意失効後のハマスからのロケット弾により、
自国民が脅威にさらされていると主張する。イスラエルによれば、
ハマスからのロケット弾は2008年に3278発にのぼり、前年
よりも二倍以上になった。しかもそれまでの手製のロケット弾と違
い、2008年末には中国製の40kmの射程を持つロケット弾が
打ち込まれるようになった。
これにより、イスラエル国民の15%にあたる百万人のイスラエル
国民がロケット弾の射程内で生活することになった。
ハマス側は、イスラエルが壁を作り、様々な制約を設けてパレスチ
ナの軍事的な占領を続けている以上、ロケット弾による抵抗は、ジ
ュネーブ条約に基づく正当な行為だと主張する。
イスラエル政府の発表によれば、2008年に、イスラエルではテ
ロ行為により31人が死亡し、そのうち21人がガザからのテロ攻
撃で命を落としている。2008年にハマスのロケット弾で八人が
命を落とし、そのうち四人が今回のOperation Cast Leadの空爆期
間中の反撃で死亡した。
イスラエル政府は、ハマスのロケット弾によるテロ攻撃を防ぐため
の作戦であるとしているが、空爆で数百人のパレスチナ市民が命を
落としている。
パレスチナの国境は、イスラエルがほぼコントロールをしているの
に、なぜこうした武器が密輸されるのかと揶揄する声もある。
パレスチナとエジプトの間には、ラファとカラムという二つのチェ
ックポイントがあるが、ラファはEUとパレスチナ、イスラエルに
よりコントロールされ、人間の出入りしかできない。一方のカラム
はイスラエルとエジプトが管理し、物資を検査する機械もそろって
いて、物流はここが拠点になる。ハマスやイラン、カタールなどは
エジプトに対し、ラファをハマスとエジプトで管理するように求め
ているが、エジプトはハマスと共同管理は得策ではないと思ってい
る。
アラブ諸国では、ハマスを支持するデモンストレーションがある一
方で、アラブ各国の政治家の中には、早期にイスラエルが撤退すれ
ば、ハマスの威信が高まり、イラン−シリア−ハマス−ヒズボラの
枢軸が強くなり、とくにイランの力が強くなることを懸念する声が
ある。
彼らの中には、イスラエルがこの際、徹底的にガザを制圧するか、
イスラエルが西岸のパレスチナ自治政府と一気に和平を進展させる
かしなければ、ハマスを押さえ込むことはできないと考えているも
のもいる。
中東の政治家は、日本の顔が見えないことを嘆き、日本が中東に特
使を派遣し、明確な立場を取ることを求めている。
各国が出したODAにより建設された建物やインフラの大半が今回
のことで破壊されてしまった。
中東の安定が日本経済の安定の基盤であることを考えれば、ガザの
問題は他人事ではない。
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