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2008/11/17 Mon  17:36
ツルネンメルマガNo:358「水の危機」

Monday, November 17, 2008 5:01 PM
ツルネンメルマガNo:358「水の危機」


ツルネンメルマガNo:358「水の危機」ツルネンメルマガNo:358 

「水の危機」

汚染された水が原因で、世界で年間どれくらいの人が死亡していると思いますか?

世界自然保護基金(WWF)では、質の低い水供給を原因とした病気で毎年500万人が死亡し、また、汚染された飲料水と乏しい衛生(下水)設備に関する疫病で、年間220万人が死亡していると報告している。エイズ、テロ、自然災害などの犠牲者よりもはるかに大きな数字である。多くの日本人は、おそらくこのような世界規模の水危機を知らないのではないだろうか。


日本の国際貢献の一貫として、政府と多くのNGOが汚染された水の浄化に以前から取り組んではいるが、問題の深刻さを考えるともっと積極的な支援が不可欠であると私は考える。とくに、日本が有する水分野における高い技術と知見を提供することをさらに増やすことが出来るはずだ。

過去の事例として、2000年から2002年に実施された、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の、アンゴラ「ルアンダ州給水計画」プロジェクトを紹介したい。

アフリカ大陸南部のアンゴラでは長らく続いた内戦の間に、約200万人の国内避難民が首都ルアンダと周辺のルアンダ州に流入し、同州の人口が膨れ上がった。政府は周辺地域に避難民が再定住化するための地域を確保したが、そこでは衛生的な水を確保できない状況が続いていた。そこで、アンゴラ政府は日本政府に協力を要請し、JICAは日本政府の指示を受け、約25,000人に安全な水を提供することが出来た。

現在も、世界各地で水の浄化に関する日本のプロジェクトが行われているが、それはODA(政府開発援助)全体予算の一部に過ぎない。ODA予算の大半が道路や橋建設などに使われているが、今後は、水危機の方がもっと緊急を要する問題になってくるだろう。


世界規模の水不足の問題もまた、残念ながら日本で関心の薄い分野である。しかし水不足が深刻になっていることには日本にも責任がある。なぜなら、日本が食料の60%を輸入しているからである。国連食料農業機関は、現代では世界の耕地の少なくとも3分の1において、土地よりも水が食料生産を抑制する要素となっているという。

「ヴァーチャルウォーター」(virtual water)という言葉を皆さんご存知だろうか。漢字で書けば、「仮想水」になるが、要するに、食料の輸入は実質的に水の輸入と同じである。つまり、日本は、仮想水の輸入大国である。幸いにして、日本国内では水不足がそれほど大きな問題にはなっていないが、他国から食料輸入と関連して間接的に世界の水を大量に使っていることを忘れてはならない。

また、世界の水不足の深刻さが世界銀行の年次報告でも明らかになっている。それによると、アフリカ、中東,および南アジアを中心に、2025年には、世界人口の半数が深刻な水不足に直面すると予測されている。


今回私が、水の危機について書く理由は、以前から環境委員会でこのことを質問したいと思っていたが、まだ委員会の開催は決まっていないが、来週の環境委員会でその機会が与えられるかもしれないのである。

いずれにせよ、水の問題はこれからも私が取り組む大きなテーマの一つであるので、メルマガの読者の皆様にもこの問題を真剣に考えていただきたいため、このようなメッセージをまとめてみた。


       ツルネン マルテイ



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