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2006/01/21 Sat 01:26
細野豪志の「両忘記」#51
細野豪志の両忘記(りょうぼうき)♯51
『通常国会の戦い方』(2006/1/21)
■最後の施政方針演説
小泉総理の施政方針演説は5年間の「光と影」の光の部分をクロー
ズアップしたものとなりました。不良債権処理、郵政民営化の成果を
強調し、最後に「廃業寸前の造り酒屋の再建」「野茂、イチロー、
松井、井口」に「朝青龍、琴欧州」まで登場すると、野党席からは
「小泉政権とは関係ないだろ」という野次が飛びました。
片や、自民党議席の反応は様々です。ベテラン議員は拍手するでも
なく、当面は小泉総理に何を言っても無駄といったところでしょう
か、野次るでもなく静かなものです。小泉チルドレンは相変わらず
拍手喝采。最後はスタンディングオベーションまで飛び出しました。
私の正面のひな壇に座っている猪口大臣は、拍手したくてムズムズ
しているご様子で気の毒でした。
■小泉政権の影
自力で光を放てる人は、必ずしも政治を必要としていません。影の
部分に光を当てるのが政治ではないかと私は考えます。前原代表の
質問は、野党党首として「影」を指摘するものとなります。
自殺者の数は毎年3万人、生活保護世帯は75万世帯から100万
世帯に増加しました。フリーター、ニートの増加で、日本に新たな
下流社会ができてしまいました。社会保障の三本柱である年金、医
療、介護の抜本改革は、先送りされてきました。40%の年金保険
料未納は、将来確実に爆発する日本社会の時限爆弾です。総理は米
百俵の逸話を持ち出しながら、教育には無関心を貫きました。
特別会計の解体、天下り禁止、公務員制度改革など、税の無駄遣い
は徹底的になくしていかねばなりません。しかし、一定のセーフティ
ネットがなければ、日本社会の底が抜けてしまいます。民主党は、
公(おおやけ)をキーワードとした内政ビジョンの策定に入りまし
た。その詳細は、機会を改めて両忘記でもご紹介します。
■ポスト小泉
本会議で興味深かったのは、総理以外の3大臣の演説の中で、それ
ぞれ次への意欲が示されたことです。ポスト小泉に向けて、昨年ま
でとは違った姿が見られそうです。
「絆に支えられた新しい公の胎動が感じられます」と控えめに社会
像を語った谷垣財務大臣。「我が国には伝えるべき信条があります
が、それは言葉となって初めて信条と見なされるものです。今後は
これまでにも増して、我が国外交の目指すべきところを論じ、国内
外に伝えていくことを私自身努力する」と意味不明瞭ながら意欲を
前面に出した麻生外務大臣。与謝野大臣まで「私たち世代が責任を
もって改革を続行していかなければなりません」と小泉改革の後継
者としての自負心を覗かせました。
安部官房長官の出番はありませんでしたが、来週から嫌でも予算委
員会で引っ張り蛸です。ポスト小泉レースの本命である安部氏には、
17日の証人喚問で馬渕議員が引きだした秘書の斡旋疑惑に応える
責任があります。安倍官房長官の秘書が小嶋氏からの陳情を受けて
国土交通省に働きかけたやり取りは、実にリアルでした。小嶋氏が
入っていた安晋会(あんしんかい)も焦点です。
ポスト小泉候補と言われる政治家に対する国民の関心は、今後高ま
ります。彼らの政策や理念を引出すのも、我々野党の役割です。
■安全国会
民主党は、今国会を「安全国会」と命名しました。昨年来に深刻な
状況となった建物、乗り物、食べ物、子供の安全はもちろん、国の
根幹である財政や雇用の安全については提案型の国会運営を継続し
ます。
耐震偽装で証人喚問を逃げまくる自民党、そして森派に安全重視の
姿勢は見られません。ブッシュ政権に気を使ってゴリ押しした米国
産牛肉の輸入は、わずか一月で輸入停止に追い込まれました。ホリ
エモンをもてはやして拝金主義を煽った結果、市場の安全も崩壊し
ました。
小泉政権がスローガンとしてきた「官から民へ」の社会像は、明ら
かにほころびを見せています。栄華を極める小泉政権に果敢に正面
から戦いを挑めるのは、民主党しかありません。乞うご期待。
■両忘記とは
両忘記(りょうぼうき)』の由来は論語の述而第七の一節です。
孔子の生き方を「憤りを発して食を忘れ、楽しみて以って憂いを忘
れ、老の将に至らんとするを知らず」から取りました。すなわち、
政治に携わる人間として、「発奮して食べることを忘れるほど物事
に熱中する気概を持つ一方で、どこかにゆとりがあって、楽しむと
ころがある人物」になりたいという想いを込めました。今後ともご
愛読いただければ幸いです。
衆議院議員 細野豪志 (ほそのごうし)
■静岡5区
三島市、富士市、御殿場市、裾野市、函南町、小山町
伊豆の国市の旧伊豆長岡町地域
■ホームページ(毎日更新中) http://goshi.org/
■メール hosono@goshi.org
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