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NO.1056 コラム愚言



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  愚  言              EZVOICE 代表 後藤善孝
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  予測可能な未来への対応は、官僚の使命。

  予測不可能な未来への対応は、政治家の使命。

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  直にして温、寛にして栗(りつ)、
  剛にして虐(そこな)わず、簡にして倣(おご)るなかれ。(書経)

  実直であるがやさしく、寛容であるが厳しく、
  意志が強いが押し付けることなく、威厳があるが威張ってはならない。


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 時間が欲しい。ないものをねだる。ねだっても、余分な時間は出てはこない。
 当然といえば当然です。どうにか捻出する算段をすると、少し、時間が生ま
 れる。本業、主宰する複数のボランティアの合間を縫って、このわずかな時
 間を上手く使うように心がけてみる。ところが時間ができれば、少しだけで
 も、休みたいとの心のゆるみが生まれる。自分への言い訳を考える間もなく、
 気絶するかのように、倒れ込む。この仮眠が、精気をまた、満たしてくれま
 す。本号は、サッカーの論述となります。興味のない方には、申し訳ないの
 ですが、どうしても、書かねばと他のテーマを押しのけて、掲載してしまい
 ました。少し短文です。併せて、お許し下さい。

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 ■サッカー

 前々号の「オシム監督緊急入院に際してのコメント」からの続きとなる。

 ◇五輪代表

 若さゆえか「話しすぎる」反町康治五輪代表監督に対する批判を、縷々、小
 覧で述べてきた。悲壮感溢れる反町監督の顔に心を痛めつつ、最低5点、失
 点なしの勝利を期待しながら、時間をどうにかやり繰りして、ベトナム戦を
 観戦。

 MF水野晃樹とMF柏木陽介との連携がうまくいかない試合運び、全体に雑
 な感じ。そんな不安を打ち消す得点。

 前半8分に、水野のクロスをFW李忠成選手が合わせて先制、25分には、
 MF本田圭介からの浮き球をまたもや李が豪快なヘッドで2点を、25分に
 は、FWの岡崎慎司が得たPKを本田が冷静に決め、3点目。試合前から持
 つ勝利への確信は、揺るがないが、得失点が気にかかる。

 後半、ホームのベトナムが意地をみせ、カウンター攻撃。怪我から復帰の守
 護神GK西川周作、キャプテンDF水本裕貴を中心に、これをどうにか防ぐ。

 今回は、迷いなき果敢な交代策がドンピシャと的中。後半29分、DF伊野
 波雅彦と替わったMF梅崎司が早々の強烈なミドルシュート、ベトナムの意
 識、マークが梅崎にも分散。

 同42分、MF青山敏弘と交代したDF細貝萌が水野の直接FKに合わせ、
 ヘッドでゴール4点目。すぐに、岡崎と替わったFW興梠慎三がPKを得る。
 本田によるPKは、前半3点目と同じ、球筋と勢いでベトナムGKに阻まれ
 る。考えすぎたシュート。

 サッカーでよくあることだが、「あのPKによる1点さえ…」と、(その時
 点での)予選通過条件である「得点」(差)による敗退、といういやな予感
 が頭をよぎる。カタールが、ベトナムと戦い、大量得点で勝利する可能性が
 高いことから、このままでは、自力での北京行きは、困難という状況。

 4−0の勝利でも、監督、選手たちの顔は緩まない。
 インタビューに応え、異口同音に語る「まだ、(五輪出場決定が)決まった
 訳ではない」「次の(21日、ホームでの)サウジアラビア戦に全力を尽く
 し、勝たなければ意味がない」そして「(今日の試合内容では)オシム監督
 から叱られる」という言葉が愚言子の思いと同期する。


 同日の行われた、カタール対サウジアラビア戦。


 反町監督にとって、川淵三郎チェアマンと共に、最大の理解者であり、支援
 者である、病床で闘うイビチャ・オシム監督が、五輪代表全員に、最高の試
 練とプレゼントを与えてくれた。サウジアラビアがカタールに勝利したこと
 により、自力での北京への切符獲得のチャンス(21日の対サウジ戦で、勝
 利か、引き分けならば、北京行きが決定)を得た。


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 サッカー選手がその人生に於いて、一度しかないと言える五輪出場への機会。
 その少ない、機会を手にできるかどうかは、その当人であるサッカー選手の
 みならず、次代のA代表、今後の日本サッカー界に、大きく影響する。

 「一度しかない」という点に於いても、五輪代表選手たちは、A代表以上に、
 出たくとも出ることのできない他のサッカー選手やサポーター、国民の思い
 を胸に、戦線に臨まなければならない。

 代表選手、監督、チームスタッフは、国家を代表すること、そして、それ以
 上に、国民、サポーター、他のサッカー選手を代表するという意識を忘れて
 はならない。

 読者諸兄は、ご承知のことであるが、小覧では、代表選手、監督、チームス
 タッフに対し、試合前のセレモニーに臨み、国旗遥拝(敬意)と国歌斉唱を
 求めてきた。この持つ意味は、巷間での、国旗、国歌論(愚言子の国旗・国
 歌論は、コラム検索で)とは、離れ、選手・監督たちの「国民、サポーター、
 他のサッカー選手を代表するという意識」の再確認・自覚と、それにより生
 まれる「実力以上の力」を期待しているからに他ならない。(日本国籍を選
 択した李選手の凛とした国歌斉唱は、世間での、国歌論を遥かに超えたとこ
 ろにある清々しさを感じる)

 ベトナム戦で、眉をひそめた「小細工」「外連」を捨て去り、シンプルなが
 ら、緩急自在の攻守、点を取るために必要なゴールに向かうシュート、(極
 論ながら)「ボールを追わず、味方選手、相手選手を看て、カバーする」冷
 静、且つ、動きあるサッカーから勝利をもぎ取ることを強く望む。

 ただ、「代表だから」「この戦いがすべて」そして「オシム監督のために」
 などとの思いが強すぎ、空回りして、失点を招き、得点できない、という事
 態は避けなければならない。前述の「シンプルなサッカー」を心がけ、一心
 に、集中し、『試合に溶け込む』ことで、勝利を得ることができる。

 21日、サウジアラビア戦、選手、監督たち、国立に向かうサポーター、テ
 レビで応援するサポーターと共に、死力を尽くして、勝利をもぎ取り、五輪
 への切符を手にしよう!


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 ◇反町康治監督

 依怙地からくる拘りを捨て、捨て身による無心が閃きを生み、その閃きによ
 る選手起用。その背景にある、基礎的データーと戦術、そして、「親父」た
 るオシム監督の惜しみない支え。反町監督は、死中に活を見出した。

 代表監督は、選手起用と勝敗だけにその責任を負う。されど、五輪監督は、
 若い選手たちに、Jリーグでの訓練と教育を補完する作業が残される。監督
 に、 選ばれ就任したからには、全知全能を尽くす義務がある。一層大変な
 (五輪)代表監督ではあるが、それだけに、やりがいのある仕事。

 過信は、絶対にいけない。しかし、正当なる自信は、最終的な勝利にとって
 不可欠。心情を吐露するに、饒舌は、不要。しかし、適切で、簡潔な説明は、
 必要。冷静で、沈着、しかしながら、内には、熱い思い。虚心にして、果敢
 に臨む戦いの先に、勝利の女神は微笑む。


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 ◇川淵三郎チェアマン

 A代表、五輪代表…協会運営…激務のなか、国民、ファン、国内外のサッカ
 ー関係者からの見舞いと快癒への願いが寄せられているオシム監督への思い
 が、川淵チェアマンには重なる。そんな中、早々と、次期代表監督という話
 しが巷間、関係者を廻っている。協会関係者から外部に、この次期監督の話
 しが出ているとなれば、忌々しきこと。絶対にあってはならない。

 デットマール・クラマー、そして、ハンス・オフト、(結果は出せなかった
 が)パウロ・ロベルト・ファルカン、フィリップ・トルシエ、ジーコ、更に
 は、今日の日本サッカーの礎となった外国人選手、監督たち。彼らの功績は、
 そのときも、そして、今も、更には、将来も、決して、忘れてはならない。

 特筆すべき人物として、デットマール・クラマーと並ぶ、「恩人」としての
 イビチャ・オシムを、挙げなければならない。オシム監督に対しては、渦巻
 く世間の批判(※)の中にあっても、愚言子は、彼を支持、擁護してきた。
 それは、小覧で叫んできた「走りながら考え、考えながら走る」サッカーを
 はじめとするサッカーへの考え方と、彼の思いとが根底で通じているからで
 あり、同期するものが、あまりにも多く、彼の思いを理解できるからである。


 (※)セルジオ越後の痛烈な批評は、解説者・評論家として、正当なもので
 あり、彼と同職にあるものは、根拠を示しながら、「是は是、非は非」とし
 て論評すべきであると思う。批判だけでは、息が詰まるが、関係者である解
 説者・批評たちの「迎合」や「阿り」、或いは、「明日、遇(あ)うかもし
 れない当人への過分な配慮」も、日本サッカーを堕落させるものと考える。


           ──── ∞☆∞ ─────


 このオシム監督が、いま、重篤な状態にある。川淵チェアマンの彼への個人
 的な思い、協会代表者としての思いは、痛いほど分かる。しかしながら、こ
 の日本サッカーの非常事態を、協会を預かる最高責任者として、看過できる
 はずもない。ここは、外部への遺漏を遮断して、この非常事態下での代表監
 督に纏わる人事を顧慮し、手当てすることは、当然の責務であると理解する。

 何人かの候補者の名前が挙がっているが、その中でも、人知の機微を理解で
 きない候補者筆頭に上がる人物の起用は、日本サッカーの進化を止め、後退
 させる可能性があるとして、反対である。

 進化のプロセスにある日本(代表)のサッカーを継続させ、尚且つ、病床に
 あるオシム監督を得心させ、快癒に向け、安心して、治療に専念させること
 ができる人事は、大熊清コーチの監督臨時代行と2008年1月S級ライセ
 ンスを取得するドラガン・ストイコビッチ(※)の監督就任(名古屋グラン
 パスには、申し訳ないが、将来クラブブ監督就任として、この非常時、ここ
 は譲ってもらい)で、2008年1月予定の国際親善試合(2試合)と2月
 6日からの2010年ワールドカップ アジア3次予選第一戦に臨む、が妥
 当であると思う。

 ※ドラガン・ストイコビッチ(ピクシー)に関しては、「オシムの子」「オ
 シムサッカーの継承者」としてのみならず、その経歴、日本との関わりの深
 さからも、推薦の理由は、事欠かない。オシムの監督就任打診時にも、ピク
 シーの名が挙がり、入閣の噂もあった。その当時の経緯の如何は、この際は、
 別にして、彼の取り巻く環境や条件を思料すれば、彼に、代表を預けること
 も自然な流れのなかにあるような気がする。(また、不可能ではあるが「ア
 ーセン・ベンゲル」という…。)

 とにかく、この事態に、攘夷論に似た、(コミュニケーション能力は、代表
 監督の重要な要素ではあるが、ただ、日本語を話せない、との理由で外国人
 監督を忌避するのは、あまりにも幼稚)日本人代表監督待望論を展開するの
 は、無意味。

 「近慮遠謀」が、いまは肝心。

 オシム全快の暁には、ピクシー代表監督の相談役として「GM」に就いても
 らうことを含め、思索を巡らすことを重ねて、強く、勧めたい。


           ──── ∞☆∞ ─────


 順天堂大学浦安病院の集中治療室に収容され、医師、技師、看護士はじめ多
 くの人々が、懸命の治療にあたっているオシム監督。意識は戻っておらず、
 小康状態を保ったままであり、依然として、予断を許さない状況ではあるが、
 第一の大きなヤマは越え、快方の兆しもあるとの医師の所見。少し、緊張の
 糸を緩めている。容態の安定と快復を心より祈らずにはいられない。



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 今回は、コラム愚言 NO.875です。
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  愚言は各国会議員のメールマガジンを読む前に記していますので記事が
  国会議員のメールマガジンと重複する或いは正反対の内容になることが
  あり得ます。また、この場、この時に即興で思いつくまま感じるままを
  記すようにしています。ですから精度の低い情報に基づくこともあり、
  無精ゆえに推敲を嫌い、拙文、乱文、誤字、脱字のオンパレードとなる
  ことも往々にして、あります。が、ごく普通の日本国民、皮相浅薄なる
  愚言子ながら、その赤心からの思いを書き連ねたものでもあります。他
  意のないことをご理解頂きますようお願いします。また、参加国会議員
  が本誌参加をもって、愚言の内容に賛同していることを意味するもので
  もありません。

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 ■ 事務局後記 ■

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