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議員MAGS 646号編集後記

Sunday, December 11, 2005 10:10 PM
議員MAGS 646号編集後記


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  愚  言              EZVOICE 代表 後藤善孝
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 (前号より)

 ■「耐震強度構造計算偽造事件」から透けてみえるもの (その1)

 「信頼の崩壊が意味する実際的な無政府状態」と題し、「アスベスト事件」
 と並べて、「耐震強度構造計算書偽造事件」について、11月18日付け発行の
 本誌NO.637(*1)ではじめて取り上げた。

 連日、国会、メディアで大きく扱われ、その真相に迫る勢いである。とは言
 え、これは、単に、ここでは敢えて、「単に」を使うが、総研-姉歯-平成-
 木村-ヒューザーに、民間指定確認検査機関のイーホームズなどを含む関係
 者が絡む偽造事件の解明であり、これを通じて、建築基準法の瑕疵や検査機
 関による検査方法の見直しなど結び付けようとする意図を有しているだけと
 思われる。

 これに加えて、見落としがちな、公の責任、或いは、政治家の関与などが想
 像される。登場している業者、それ以外の業者、国土交通省、マスコミ・ジ
 ャーナリズム、国会議員・地方議員・首長、建築課・建築主事・地方自治体
 担当官署…これらの癒着も見逃せない。

 この事態を作る原因の追究と検証・対処及び法整備
 被害住民への公セクターの保護助成
 加害事業者にある証拠の保全・資産の保全の行政対応
 資産保全の方策
 「倒産・破産(もどき)」が実行された際の債権回収の優先化

 被害者による集団訴訟
  被訴人 業者
  被訴人 国・地方自治体

 これらが予想される。

 同事件の個別的な事実の解明や責任の追及は、国会やメディア・報道機関に
 委ねて、ここでは、それ以外の点について述べていきたい。

 (*1)http://www2.ezvoice.org/cgi-bin/maglog/maglog.cgi?date=2005.11.18


 ▼日本社会の自律・情性欠如

 前号では、自律精神の欠如、情性の欠如が、人間個人とその人間が編成する
 団体に、見られはじめたと述べて、警鐘を鳴らした。この情性欠如は、小覧
 で繰り返し使う、頻度の高い言葉である。それは、虐待や誘拐事件など子供
 が被害者、加害者のなるケースで主に使用してきた。ある意味、耳障りな言
 葉である。

 つい先日まで、この言葉は「特異性」のある限られた環境の中で有意味であ
 った。しかしながら、普通人、言葉が悪ければ、一般の私たちが住む隣人や
 通勤で隣に座る人、日常で接する人々に対しても、この「自律、情性の欠如」
 を使わねばならない事態となってしまったのである。

 役人たちが自己の安全を確保しながら、危険を作り、放置したアスベスト事
 件や社会保険庁の大規模公盗事件など、薬害事件に遡る必要もない、直近で、
 いくつも拾える公盗・仮公済私事件も、その関係役人たちの自律・情性欠如
 のなせるものと断言できる。

 善悪の区別ができないと言う精神の病に冒された日本社会を直視しなければ
 この問題の解決の糸口を見つけ出すことは不可能であろう。


 ▼公の責任−1の1

 上記の本誌NO.637(*1)で、公の責任について言及した。このことを受けた
 のでもあるまいが、国土交通省は、関係地方自治体が法律に則り、住民に退
 去命令を先行して出す事態、それによる混乱と世間の非難の声に圧されて、
 これまでになく迅速な住民対策に乗り出している。これは、現象的に、問わ
 れるべき、公の責任を自らが認めたことを意味している。

 しかし、中央官庁もさることながら、地方自治体の持つ能力や責任感のなさ
 が行政による大きな意図的不作為・過誤事件を頻発させている事態から推測
 すれば、今回の事件も起こるべくして起こったものと断言できる。

 とうの昔から、関係者の間で公然と囁かれていたことであるが、この建築確
 認検査については、本誌後送のNO.649と関係づければ、生命保険会社の「総
 代会」同様に、当事者能力を失い(はじめからなく)、形骸化、形式化して、
 その意味を失っていたのである。

 愚言子は関係業界のものではないが、かつて、建築確認検査の現場に立ち会
 ったことがある。そのときの建築課の建築主事は、背広を着て、図面を眺め、
 いくつかの質問をして、はい終わりであった。これは特異なケースであろう
 が、当時も、施工者、販売者が名の通った大手であっても、これを通り儀式
 程度に捉えおり、有名無実化したことを考えれば、全国で散見されたことで
 あったのだろう。建築確認検査は、これまでも問題ありと指摘されてきたの
 である。

           --------- ∞☆∞ ---------

 使うのに憚りを禁じえないが「役人根性」「小役人魂」がこれを見逃し、助
 長、蔓延させたと言っても良かろう。

           --------- ∞☆∞ ---------

 既に、ご存知のことと思うが、新鮮ながら本事件とは関連もある別の事件を
 示してみたい。

 江東区建築課の「奥野敏子」課長についてである。この江東区には、あのヒ
 ューザーの「グランドステージ住吉」(社団法人「日本住宅建設産業協会」
 優秀事業賞を受賞)がある。建築基準法に基づき、東京都23区が耐震構造
 に問題のあるマンション住民に対し、自主退去願を文書で一斉に交付し、使
 用禁止命令を出すとした際に、この奥野課長は「住民が危険な建物に住んで
 いるのを、見逃すことはできない!(使用禁止命令は)罰則もあることをお
 考えください!」と住民に通告した人物である。

 この課長は、自身が直接、管轄するマンション建設で「建築基準法の『手続
 き』には問題はないが現実的には倒壊の危険性がある」事実に、行政や自身
 に一片の落ち度はなく、業者に、そして、その危険をもっと早くに知らせて
 くれなかった地域住民にこそ問題があると強弁しているのである。

 建設現場の近隣住民がコンクリート杭工事のビス止め(2本の杭を繋ぎ合せ
 る)の際に、ビスとビス穴が合わずに、その穴に泥を詰め込んでいる様子を
 ビデオに撮り、この事実を持って、奥野課長に問題を指摘しても、問題はな
 いと認識しているとして、地域住民たちの指摘を無視し(もっと、正確に言
 えば、冷たく突き放し)、建築確認書を再確認して欲しいとの要望も金庫の
 奥にしまってあるとして、取り合わなかった。

 その後、今回の事件が引き金になって、このビス止めなし、泥詰め杭の事件
 は、白昼に晒され、施工業者の三平建設は、地中深くに打ち込まれた基礎杭
 からこの事実を認めたのである。

 とんでもないことであるが、この9階建てマンションは2003年3月に建築確
 認済証が交付されていたが、その内容は「基礎杭32本、杭は溶接して継手す
 るとの内容が、実際の現場で使用された基礎杭は29本、継手は溶接からボル
 ト締めで行う」と変更されていた。この検査確認機関はイーホームズ。


 奥野江東区建築課長は、この(事故を回避したという奇跡的な)事実を突き
 つけられても、行政や自身には些かの瑕疵もないと言い放ち、先の述べたよ
 うに、近隣住民に対して、「もっと早くに知らせてくれれば良かった」など
 と、厚顔にも述べているのである。

 (次号に続く)


 ※本号掲載の藤田幸久前衆議院議員のメルマガ「藤田幸久とメールでキャッ
  チボール」の記事が興味深い。


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  もありません。

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 ■ 事務局後記 ■

 5号連続発行の2号目です。

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