<< 議員MAGS 642号編集後記 : main : 議員MAGS 644号編集後記 >>

議員MAGS 643号編集後記

Saturday, December 03, 2005 2:17 PM
議員MAGS 643号編集後記



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  愚  言              EZVOICE 代表 後藤善孝
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 奈良小学一年生女児殺害事件から1年。広島の小学一年生女児殺害事件、そ
 して、栃木(茨城)小学一年生女児殺害事件。日を経ずして、我が国で傍若
 無人に蹂躙される女児殺害事件。政治はこの責任を感じているのであろうか?

 どこか他人事、遠いところでの出来事とでも思っているのであろう。繰り返
 される惨事に対峙し、これを防ぐには、国民、地域住民の綿密な連携は欠か
 せないものとなっている。然しながら、頻発する事件に住民は恐れるか、麻
 痺するか、そのいずれにも、諦めと無力感が漂いはじめていることを政治は
 知っているのであろうか?

 通学路の安全対策をとるべき多くの教育委員会、地元警察、そして、それを
 知認する地方自治体は、抜本的な対策を放置したままにしている。加えるな
 らば、全国の学校長はじめとする教師にも実感としての危機感を持っている
 かと問えば大きな疑問符がつく。

 何人の子供たちが被害者になり、その謂われない尊い命を奪われれば、気付
 くのであろうか?それとも、我が子が被害者にならなければ、抜本的な防犯
 対策も、その意識も生まれないとでも言うのであろうか?だとするならば、
 公人としての資格は有してはいない。なってはならないものがその重責を形
 ばかり担っていることになる。これほど危険なことはない!

 政治に蔓延する無責任の連鎖がこの惨事を生み続ける事態の一因となってい
 ることに早く気づけ!と叫びたい。この被害三人の被害児童はもとより多く
 のこどもたちが悲鳴を上げている。悔しくて、悲しくて、そして、虚しくて
 たまらない。やるべき者たちがやるべきことをしないのは犯人と同罪である!

 本誌NO.438-2004.09.01小覧の記述を以下に転載する。


   「助けてーッ!」

  これが新学期を迎え、全国の小学校で一斉に叫ばれた、児童の第一声。

  「自分の身は自分で守ろうね」

  これが始業式の校長先生の言葉。

  「なんでしょうねー」

  これが始業式風景をニュースで報じ、嘆くだけの司会者の締めの一言。

  そして、

  「こんな世の中になったんだねー」

  別世界の出来事のように眺めている大人たちの長嘆息しながらの一言。

  そう、この始業式の9月1日は、国民、国会議員・内閣総理大臣をはじ
  めとする政治家たち、警察官たち、先生たち、そして、何よりもジャー
  ナリストたちの無感覚、無感情、無責任が最も如実に表れた日である。

  こどもに、それも幼児・児童に「助けてーッ!」と始業式に叫ばせなけ
  ればならない現状に愚言子は我が国の異常さを感じる。その「異常さ」
  を感じない大人たちの「情性欠如」に気味の悪さを禁じえない。

  「マクロ経済は」「防衛大綱は」「外交戦略は」「教育基本法は」「地
  方分権・三位一体は」「財政再建は」「郵政民営化は」「イラク問題は」
  「領土問題は」「青少年育成は」・・・・・「歌舞伎は」「オペラは」
  「クラシックは」・・・・・・

  こどもたちが「助けてーッ!」と叫ぶ前にはすべてが陳腐。
  この異常さを排除し、すべてのこどもが屈託ない笑い声、満面に溢れる
  笑顔を取り戻し、無防備に遊べる社会の再現がない限り、いくら大人た
  ちが高尚な話を繰り返しても、すべてが空疎。基本中の基本、問題の本
  質を見間違えてはいないであろうか。望洋の嘆に暮れながらも、愚言子
  の怒りは未だに収まらない。

                         (以上)

 防犯を謳った小泉首相、防犯対策を掲げた各政党。このままの事態が繰り返
 されるのであれば、犯人たちと些かの違いもない。寧ろ、為政者としての罪
 を加えればより重い。


 ■増税論議

 増税を口にした谷垣財務相を政治家としてなかなかのものと評した著名な老
 政治評論家がいたが、彼には大きなクエスチョンマークを付けたい。小覧で
 も激しく苦言を呈したが、財政が立ち行かないから「ショウガナイデハナイ
 カ」との論旨は、開き直りに聞こえて、気分が悪い。

 まずは、繰り返しになるが、極言すれば「税金のない国が良い国」「税金を
 取らない政治が善政」なのである。このことから物事を考えねば、政治を見
 誤る。即ち、税金を国民から「頂く」仕儀になっていることは恥じ、そのう
 えで、現実として、国の運営は、国民の血税なくして成り立たないことを知
 認し、理解を得たうえで、国民に負担をお願いすることが原則でなければ、
 真っ当な政治とは言えない。

 このことを政治の原点に置けば「税金を取る」という発想や「税金を掠め盗
 る」行動など生まれようがない。即ち、税金は「国民の代理人である国会議
 員(地方議員も同じであるが)が予算を法律化する」ことを前提にして、国
 民が前年度、前々年度…、或いは、本年度、来年度、来々年度…に、その金
 を血税として、国に「寄託」するのである。

 寄託或いは信託。そのいずれでも良いのであるが、とにかく、徴収された税
 金は、その性格の如何を問わず、国民が(住民)国(地方自治体)に預けて
 いるのだという発想。国(地方自治体)は「国民(住民)からお預かりして
 いる」との思い。それらがなければ、「我が省のカネ」「我が部局のカネ」
 「我が外郭団体のカネ」「我(官僚・官僚OBたち)が個人のカネ」などと
 いう仮公済私、公盗の源泉を絶やすことはできない。

 国民(住民)も、税金を取られたとの発想や支払うとの発想は捨て去り、預
 けているとの発想に転換しなければ、行政環視の思いは生まれはしない。公
 盗に憤り、仮公済私を対岸から非難している今日の状態は変化しないのであ
 る。

 我々の日常を例にすれば分かりやすい。支払ってしまうことで関わりを完結
 する日常。精々、故障や不具合があれば、文句や善処を求めるくらいである。
 しかし、自らのカネを預けているとなったらどうであろうか?日々、気にす
 るであろう。気になるであろう。

 行政も、それを扱う行政官個人も、名実共に「預かっている」となれば、そ
 うそう、従前の如くに、自侭に遣うこともできにくくなる。目的を明確にし、
 その用途を限定すれば良いとの従来どおりの発想では、公盗体質からは脱却
 できない。

 現在の状態に比して、「預かる」ことにより生じる法的な根拠も、現状とは
 大きく異なる。即ち、背任・横領の色が濃くなる可能性が強まる。乱暴な論
 であることは承知してはいる。しかしながら、「制度改革」や厳罰化と同時
 に必要な「意識改革」。その一環としての、表面的ではない「預かっている」
 との発想が犯罪的仮公済私現象を減少させる。


 小泉首相はじめ国会はこぞって「400兆余もある特別会計の改革」を行お
 うとしている。遅きに失した感は否めないがそれでも改革の著についている
 ことは歓迎したい。この特別会計も、そのものが自立して存在しているので
 はなく、「欲を持つ」人間である取扱者たちがこれをオペレーションしてい
 る。


 この官僚機構が有する公盗意識、我がカネ意識を革命的に改革し、税金は国
 民からの預かりものとの「意識」を持たせ、それを担保せしめる仕組みが必
 要であるのは言うまでもなかろう。かつての香港九龍城の如き伏魔殿である
 特別会計の解体もって、特別会計問題を終結させることが財政健全化の一歩
 となろう。盤根錯節したもの、到底、手に負えないと手抜きをすることは許
 されない。

 横道に逸れたが、行政者や立法者にある税金意識の改革がなければ、財政再
 建は不可能であり、国家百年の大計も編むことはできまい。中川秀直自民党
 政務調査会長や安倍晋三官房長官らの「行政の無駄を徹底的に取り除いたう
 えで、已む無くば、増税せざるを得ないとなれば、誠心誠意、国民に説明し、
 お願いした後に、理解を得て踏み切るべき」との意見に、額面どおりであれ
 ば、この愚言子の思いと同じであることから賛同する。

 この論調に含まれる「公的金融機関などは国民金融公庫ひとつに統合」とす
 るとの小泉路線は、果断に実行すべきであろう。郵政民営化とは、その寄る
 辺たる論原を異にするところから(天下り先を除去、解体、消滅させるとの)
 改革の象徴としての意味もあり、断行を期待し、賛同したい。


 ■岩井國臣議員

 本誌参加の岩井國臣議員。その本号に転載した岩井議員のメルマガに「国民
 統合の象徴としての天皇」に対する私見を記載している。見識として一読に
 値する。目を通されることをお奨めしたい。


 ■遠山清彦議員

 前号に「外交」について、本誌参加の塩崎恭久議員が外務副大臣就任と重ね
 合わせて、述べたが、本号では同じく本誌参加の遠山清彦議員(外務大臣政
 務官)にも期待すると述べたい。同議員は、与党議員ながらODAの不正に
 関して、外務省はじめとする関連団体の不誠実、怠慢を追求し、その是正に
 実績を示している。聖域とも言われ、死者を出すことさえ厭わないほど恐ろ
 しい伏魔殿たるODAにメスを入れることは政治家としての使命を全うしよ
 うとする証とも言える。今回は外務省内部にあって、外務大臣、外務副大臣
 共々に、外交(国民益に立つとの意識)大改革の種まきに期待したい。

 ODAといえば、欠かせないのが前参議院議員決算委員長である鴻池祥肇議
 員や総務副大臣に就任した河野太郎議員などが上げられる。いずれも本誌参
 加の国会議員である。本誌参加の国会議員で国民益に立って、このODAを、
 目覚めさせ、実効性ある戦略的強力な外交ツールと位置づけ、重要な外交戦
 略で活用すべきとして、政務に勤しむものは多い。是非に、本誌バックナン
 バーを探ってみて欲しい。


 ■バックナンバー紹介

 今号の内容に関係なく、本誌「小覧」のバックナンバーを無作為に選び、ご
 紹介します。ご覧頂ければ幸いです。なお、紹介が重複することがあります。

 今回は、NO.149-2003.04.24です。
 http://www2.ezvoice.org/cgi-bin/maglog/maglog.cgi?date=2003.04.24


 ━━━━━ NOTEWORTHY ARTICLES in NEWS & MAIL MAGAZINES ━━━━━

  以下に、ピックアップしました国会議員のメールマガジン全文は、
  ホームページhttp://www.ezvoice.org/ のバックナンバーリスト、
  メルマガ「議員MAGS完全収録版」本編に、転載しています。

  論過を含む統整法上の誤謬、研究法に関する誤謬を避ける意味でも、
  各国会議員が発行する原典たるメールマガジンをご一読のうえ、
  その真意を読者各位自ら、ご確認戴きますようお願い致します。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

 「愚言子's succinct comment & review」は休載します。

 転載メルマガがそれぞれに興味深いことはご承知の通りです。英明なる読者
 諸兄に於かれましては、精魂を傾けた国会議員によるメルマガの転載記事を
 ご一読下さいますようお願い申し上げます。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


           (自然な)こどもの笑顔指数

         その国の民度、民主主義の成熟度を測る
            精度の高いモノサシである


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  愚言は各国会議員のメールマガジンを読む前に記していますので記事が
  国会議員のメールマガジンと重複する或いは正反対の内容になることが
  あり得ます。また、この場、この時に即興で思いつくまま感じるままを
  記すようにしています。ですから精度の低い情報に基づくこともあり、
  無精ゆえに推敲を嫌い、拙文、乱文、誤字、脱字のオンパレードとなる
  ことも往々にして、あります。が、ごく普通の日本国民、皮相浅薄なる
  愚言子ながら、その赤心からの思いを書き連ねたものでもあります。他
  意のないことをご理解頂きますようお願いします。また、参加国会議員
  が本誌参加をもって、愚言の内容に賛同していることを意味するもので
  もありません。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ■ 事務局後記 ■

 5号連続発行の4号目です。

           ------------------------------

 本誌をご覧になって、「お気に入り」とか「マイブーム」とか、「気になる」
 とか、「旬な」とか…そんな感想をお持ちになった国会議員が発行するメル
 マガがございましたら、各国会議員のHPよりご購読の申し込みをしてみて
 下さい。すべて無料、簡単自由となっています。

 そうそう、忘れてはならないのが「個人献金」。献金しても良いかなと思わ
 れる本誌参加の国会議員を発見できたら、こちらも、お気軽にどうぞ…

           ------------------------------

 ▼Fresh Giinn's Mag (検索・コメント・TB機能つき)
 事務局編集部専用のSectionを読者の皆さん用として試験的にご利用頂ける
 ように致しています。このEditorial Sectionは、編集の際に利用するもの
 です。配信された「素」「生」「旬」の状態の「新鮮な参加国会議員のメー
 ルマガジン」。これら未転載メールマガジンを「議員MAGS」発行までの間の
 「時差、遅滞性を補完する」目的で、真摯英明な読者の皆さんに公開してい
 ます。

 ▼バックナンバー(検索機能つき)
 ご要望の多い「検索機能」を「議員MAGS」のバックナンバーと「コラム愚言」
 のバックナンバーに検索機能をつけました。検索機能つき「コラム愚言」へ
 は「議員MAGS」のバックナンバーセクションからどうぞ。

 ▼フォーラム
 フォーラムも新設しました。

           ------------------------------

 総読者数3812 (議員MAGS<完全版>184/議員MAGS<同、独自配信>2975/
 議員MAGS315/<以下、愚言配信>ML国会議員89/民主主義249)



- : - : - : edit


LATEST ENTRIES